Treasure!
そう考えると、じっとしていられなかった。

俺は手早く出発の準備を始める。

「コウ?」

「すまないティア、Eウイルスの件はまた後だ。俺達も南米大陸に行こう」

俺は彼女の顔を見る。

「帝都軍の作戦が本当に上手くいくのかどうか…この目で確認してみたい」

「…確かに。私も同感よ」

ティアも出発の準備を始めた。

果たしてあの帝都軍の作戦で、長きに渡るローチとの戦いに終止符が打たれるのか。

俺は何故か、妙な胸騒ぎが止まらなかった。

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