Treasure!
宿をチェックアウトして、俺達は北米大陸を南下する。

このまま南に向かうと、漁村があるらしい。

北米大陸最南端の村だ。

そこから帝都軍の作戦の様子も見られる筈。

「場合によっては、俺達も南米大陸に上陸しよう」

走りながら、俺はティアに告げる。

…ティアは少し嫌な顔になった。

そりゃあそうだろう。

あのローチ達の巣窟だ。

できれば行きたくないに決まっている。

だが。

「私達がネオニコチノイドを奪還したんだもの…見届ける義務はあるかもね」

観念したように、彼女は溜息をついた。

< 205 / 372 >

この作品をシェア

pagetop