Treasure!
激しい雨と風は、まだ当分続きそうだった。

打たれているだけで体力を奪われそうなほどの強い豪雨。

体温も低下し、いい結果は生まない。

「あそこにあるあの岩陰に行きましょう」

ティアが指差す。

斜めに吹き付ける風雨。

その中で、ちょうどその風雨を遮れそうな大きな岩があった。

俺達は足早にその岩陰へと場所を移す。

全く、アフリカ大陸に着いて早々とんだ歓迎だ。

「幸先いいスタートね」

皮肉っぽくティアが呟いた。

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