Treasure!
まだ昼前だというのに、気温は既に35度を越えていた。
滴り落ちる汗を拭いながら、俺達は荒野をひた歩く。
日陰になるような場所はなく、頭上からジリジリと日差しが照りつける。
こまめな水分補給だけが、この灼熱の荒野を縦断する唯一の方法だった。
「こんなに遮るものが何もない荒野じゃ、ローチ達からも位置を簡単に特定されるわね…」
暑さで尻尾をダラリと下げたまま、ティアが溜息混じりに言う。
確かに…相当遠くの地平線まで見渡せる。
逆に言えば俺達の姿も簡単に見通されるという事だ。
ローチ達に発見される前にこちらが発見し、身を低くして見つからないようにするなどの対処が必要だった。
滴り落ちる汗を拭いながら、俺達は荒野をひた歩く。
日陰になるような場所はなく、頭上からジリジリと日差しが照りつける。
こまめな水分補給だけが、この灼熱の荒野を縦断する唯一の方法だった。
「こんなに遮るものが何もない荒野じゃ、ローチ達からも位置を簡単に特定されるわね…」
暑さで尻尾をダラリと下げたまま、ティアが溜息混じりに言う。
確かに…相当遠くの地平線まで見渡せる。
逆に言えば俺達の姿も簡単に見通されるという事だ。
ローチ達に発見される前にこちらが発見し、身を低くして見つからないようにするなどの対処が必要だった。