Treasure!
気が遠くなるような荒野を旅しているうちに、気になるものを幾度も見かける。

果てしなく続く地平線に、ポツリポツリと遠くに見える大きなクレーター。

大きさはまちまちだが、どれもかなりの深さ抉れているようだ。

「あれだけじゃないわよ」

ティアが指差したのは、ちょっとした大きさの池だった。

池といってもこの気温だ。

殆ど干上がって、池の底が干上がってひび割れているのが見えてしまっている。

「この池も、元はあのクレーターと一緒よ。三千年前にできたもの…」

「三千年前…人間の時代に?」

人工的に出来たものなのか…。

俺の言葉に彼女は神妙な顔をして頷いた。

「人類が滅亡した戦争…その際の爆撃の跡よ」

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