Treasure!
その言葉にハッと息を飲む。

ティアは続ける。

「もっとも、これが爆撃の跡だと気づいたのは、南米大陸でのクイーンの話を聞いた後だけどね…世界各地にこんなクレーターは残っていて、それまで学者の間では隕石説が囁かれていたんだけど…人類が核戦争で滅亡したというのなら、爆撃の跡と考えれば辻褄が合うわ」

特にアフリカ大陸は今も昔もローチ達の勢力圏だった。

更に加えれば、アフリカの国々は核兵器を持っておらず、他国からの核の攻撃に対して無防備だったらしい。

恐らくは戦争の際も、一方的に核ミサイルの攻撃を受け続けたのだろう。

この土地が三千年経過した今も尚、酷い有様なのも何となく納得できた。

< 318 / 372 >

この作品をシェア

pagetop