Treasure!
「待って!」

ティアが俺を引き止めた。

「あれ…見て」

彼女が研究所のそばの大地を指差す。

…この大陸では何ら珍しくもない赤茶けた大地。

その大地に、巨大な何かが突き刺さっていた。

金属の巨大な筒のようにも見える『それ』。

俺には何の変哲もない残骸のように見えた。

が、直後、ティアが恐るべき発言をする。

「これ…多分巡航核ミサイルよ」

「え…?」

核ミサイル?

人類が滅亡するきっかけになった、凄まじい破壊力と共に汚染物質を撒き散らすっていう…あれか!?

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