Treasure!
のんびりしている暇はなくなった。

俺とティアは早々に研究所への侵入を開始する。

早いうちにEワクチンの有無を確認し、存在するならば回収、すぐにこの場を離れなければならない。

万が一この核ミサイルが爆発すれば、この周囲数キロは焦土と化す。

そして撒き散らされた汚染物質…放射能が、このアフリカ大陸そのものを、ローチ達すら住めない死に絶えた土地へと変貌させてしまう。

勿論巻き込まれた俺達など、あっという間に蒸発してしまうだろう。

「とんだ制限時間がつけられたもんだ…」

決していいとはいえない顔色のまま、俺はそんな事をぼやいた。

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