Treasure!
次の瞬間!

「ティア!」

「ええ!」

俺達は突然天井から降下してきた『影』に対して攻撃を仕掛ける!

俺は横蹴り、ティアはグルカナイフの横薙ぎ!

それぞれの攻撃を食らい、その影…二匹のローチ達は床に叩きつけられて悶絶した。

特にティアのグルカナイフに斬られた方の苦しみ方は普通じゃない。

「こんな事もあろうかと、グルカナイフの刃に濃縮したネオニコチノイドをたっぷり塗っておいたのよ」

彼女はそう言って刃を構えた。

ネオニコチノイドはローチにとって猛毒も同然だ。

そんなものを塗った刃で斬られれば効果覿面だろう。

しかし…ローチは決して少数では行動しない。

「!」

暗がりから、天井から、廊下の曲がり角から、床の割れ目から。

次々と黒い醜悪な蟲どもが俺達を囲む!


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