Treasure!
それにしても迂闊だった。

ティアと連携しながらローチ達を殲滅させつつ、俺は舌打ちする。

元来ローチは、薄暗く湿気の強い場所を好んで巣穴とする。

ならばこの疫病研究所はうってつけの『巣』じゃないか…!

そんな事、中に入る前に気づくべきだった。

群れをなして襲い来るローチ達。

そのローチ達に、ティアがグルカナイフで斬りつける!

とどめを刺す必要はない。

ほんの少し傷を負わせるだけ。

その傷から入り込んだネオニコチノイドによって、ローチは悶絶する。

そこへ俺が打撃を加え、完全に息の根を止める!

ティアが足止め、俺がとどめ。

役割を分担して、俺達は黒い蟲の群れに対抗する!

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