Treasure!
スカーフェイスが息を飲む。

「…何をするつもりだ…まさか…起爆させるつもりか?」

「何を焦ってるんだよ」

不敵な笑みを浮かべ、俺はスカーフェイスを見る。

寸勁の威力は強烈だ。

三千年も放置され、すっかり不安定になったミサイルの表面くらいになら亀裂くらい入れられる。

誘爆させるには十分な威力だ。

「どの道お前もエイプを道連れに起爆させるつもりだったんだろ?」

俺はスカーフェイスがやろうとしていた事と同じ事をやるだけだ。

「馬鹿な…」

床に縫い付けられたまま、愕然とするスカーフェイス。

「お前も死ぬのだぞ。核爆発に巻き込まれれば生きてはいられん!」

< 358 / 372 >

この作品をシェア

pagetop