Treasure!
なら当面の行き先は決まった。

ティアが北米を指差す。

「可能性とすれば、北米大陸はかなり確率高いと思うわ。まだこの土地からは多くの古代遺産が発掘されているっていうし」

「じゃあさ…」

おずおずと、俺はティアの顔を見る。

「体術の指南書なんかも見つかる事があるかな?」

「勿論」

ティアは微笑んだ。

「北米大陸は宝の山なの。指南書どころか、ワンランク上の『秘伝書』だってあるかもしれない。古代遺産としての価値は、少なく見積もっても金貨1000万は下らない筈よ」

「1000万!」

目を輝かせずにはいられない。

じっとしていられなくて、体がウズウズしていた。

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