Treasure!
突然開かれた扉。

まさに誓いの口づけを交わそうとしていたリハード中佐とティアは、驚いたように振り向く。

「あ…やっべぇ…邪魔したか?」

俺はバツの悪い顔を浮かべて頭を掻いた。

…驚愕の顔の新郎新婦。

「こ…コウ…?」

「コウ…タオレン…なのか…?」

ウエディングドレス姿のティアが、タキシード姿のリハード中佐が、ワナワナと唇を震わせる。

「遅れちまった、悪い」

両手を合わせて俺が言うと。

「コウっっっっっ!!!!!」

花嫁衣裳のティアが、新郎そっちのけで俺に抱きついた。

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