Treasure!
行き先は決まった。

北米大陸。

俺達の旅はまずそこへと向かう。

「今のうちに準備を整えて、出発は明日に…」

「いや!」

ティアの提案を無視して、俺は勢いよく席を立つ。

「今行こう!すぐ行こう!」

「え…でも、それなりに支度を整えた方が…」

「今だ!」

俺は鼻息荒く言った。

ティアが悪いんだ。

この小さな村しか知らない田舎者のエイプの小僧に、あまりにも刺激の強すぎる『夢』を語って聞かせた。

もうじっとしていられない、止まれない!

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