Treasure!
牙が寸前まで近づいてきた瞬間。

「させるかぁっ!」

俺は咄嗟に尻尾を力強く振った!

エイプの証でもある、長い尻尾。

勿論自分の体の一部だ、自由に動かせる。

加えて俺は、幼少の時からの鍛錬で尻尾も鍛えていた。

拳や蹴りと同じくらいの威力を持っている。

その尻尾で、ガラガラヘビの頭部に一撃!

…一瞬、鎌首を持ち上げたガラガラヘビの体が傾いたように見えた。

巨体が、グラリと揺れる。

やったか…?

俺は迂闊にも、一瞬動きを止めてしまった。

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