Treasure!
「いらっしゃい」

店内のカウンター越しに、頭に布を巻いた老齢のエイプ男性が座っている。

この店の主人らしい。

「ゆっくり見てってくんな。用があったら声を掛けてくれ」

それだけ言って、主人はカウンターの奥で何か作業を始める。

商売する気があるんだかないんだか、よくわからない。

まぁ気にせず、俺は興味津々で店の中を見て回った。

然程広くもない店内に、様々な品物が山積みにしてある。

鞘に納められた刃物。

刃の峰の部分がギザギザになっていて、まるで鋸のようだ。

『サバイバルナイフ』という、人間の軍人が使っていた武器らしい。

金貨2万と書かれた値札が貼られている。

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