Treasure!
とにかくその日は船室に戻り、しっかりと体を休める事にした。

慣れない技をぶっつけ本番で試した代償だろうか。

疲労していたし、軽い筋肉痛にもなっていた。

何事も基礎から順に始めるもの。

俺はその基礎を無視して、いきなり実戦で技を使ったのだ。

体を痛めなかっただけ運が良かった。

船室のベッドに横たわり、死んだように眠る。

初めての船上での生活だというのに、そんな事も気にならないほど俺は熟睡していた。

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