cold pupil
記憶




――――――――――――――……




ジャラ………ジャラ………ジャラ……。



奴がこっちに向かって歩いて来る音が聞こえる。



金髪の短髪。


180以上ある背。


鍛え上げられた体。


顔中にある沢山のピアス。



手に沢山付けた指輪。


何もかもが嫌い。



「おい。」



この異様に低い声も。



「聞いてんのか。」




「こっ……ち来ん……じゃねぇ…………よ!」



あたしは喋れる状態じゃ無い。



腫れ上がった顔。


乱れた髪。


ビリビリに破れてる服。


手は手錠を付けられ、さらに縄で上から吊るされている。


足に付いてる足枷。



最悪の状態だった。






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