cold pupil
「はい。」
女の人だ。
「俺、開けて。」
「成様!?只今、開けます!」
その後すぐに、超大きい門が開いた。
「すげえ、家。」
「御伊達組だからな。」
「嘘?成って、御伊達組だったの?」
「知らなかったのか…?」
さっきから、視線が凄い。
御伊達組の奴等だと思われる奴等は皆あたし達を黙って見てる。
ふと成を見ると、
俯きながら歩いていた。
「成、顔上げな。」
「え?」
成がこっちを向く。
「堂々と歩きな。下を向きながら歩いてると、カッコ悪いぞ。」
「…………。」
「成が下を向く理由なんて何一つ無いんだから。」
輝は、黙ったまま成の肩を叩いた。