cold pupil
「そういえば!」
成はそう言って、部屋に言った。
あたしが"黒風"の事を聞いちゃって良いんだろうか?
あたしは今、天敵チームの幹部、しかも総長の弟と一緒に居る……。
ばれたらどうなる?
ただじゃ済まされない。
「華奈さん、これが"黒風"の幹部です!」
成はあたしに携帯を出してきた。
「右が副総長の豪さん。その隣が、情報係の友さん。んで、その隣が俺で、その隣が兄貴。んで、その隣が俊介さんに、一喜さん。って、華奈さん!!??」
はぁ………はぁ、
苦しっ。
息が……、息が、出来ない。
「華奈さん!!そうだ!紙袋!」
死ぬ……。
「華奈さん、落ち着いて、ゆっくり深呼吸して下さい。」
「スー、ハー、スー、ハー。」
段々、呼吸が出来てくる。
「華奈さん、大丈夫ですか?」
「うん、………大丈夫。」
「良かったです。っ華奈さん!?」
あたしはそこで意識が途切れた。