cold pupil





成の後ろ姿に手を振った。



そして


ゆっくり振り返った。



「……どうしたの?急に。」



何で来るの?


こんな日に。



「あの男、誰だ。」



こいつ、人の話聞いてねぇのかよ。



「だから、マサ。此処のマンションに住んでるんだってば。」



「いつから。」



「知らない。」



「…………。」



「だから、何。」



「来い。」



流衣に腕を捕まれた。



流衣のバイクに無理矢理乗せられた。



降りて逃げようと思ったけど、すぐに走り出したから無理だった。



何処行くんだろう?




着いた先は



ラブホだった。




駐車場にバイクを止めて、またあたしの腕を掴んで歩き出した。



「ねぇ。」



「…………。」



無視かよ。



そのまま部屋に連れていかれ、


部屋に入った瞬間


ベッドに投げられた。



「…………。」


地味に痛い。



「何すんだよ。」



「…………。」



さっきから何なんだよ。



「用が無いなら、帰る。」



あたしは立ち上がって外に出ようとドアに近付いた。


でも、



「…………っ。」



流衣に腕を強く引っ張られ、



気付いたら、


流衣の腕の中だった。




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