cold pupil
「――なさん!」
「――華奈さん!」
「――ん。」
「華奈さん、いつまで寝てるんですか?」
目を開けると、
見慣れた成の顔。
「おはよ。」
「おはよ、じゃ無いですよ?もう、昼です。」
あたしは一体何時間寝たんだ?
成と居れる最後の日なのに。
「ごめん。」
「謝る前に起きて下さい!」
成に引っ張られ、ベッドから降りた。
「はい、華奈さん顔洗ってきて下さい。」
成に背中を押され洗面所に行った。
ふと、鏡に映ってる自分の顔を見た。
なんか………。
スッキリした顔してんじゃん。
昨日、成に話したからかな?
心の中にあった
モヤモヤが無くなった気がする。
自然と笑みがこぼれた。