cold pupil





「――なさん!」



「――華奈さん!」



「――ん。」



「華奈さん、いつまで寝てるんですか?」



目を開けると、


見慣れた成の顔。



「おはよ。」



「おはよ、じゃ無いですよ?もう、昼です。」



あたしは一体何時間寝たんだ?


成と居れる最後の日なのに。


「ごめん。」



「謝る前に起きて下さい!」



成に引っ張られ、ベッドから降りた。



「はい、華奈さん顔洗ってきて下さい。」



成に背中を押され洗面所に行った。



ふと、鏡に映ってる自分の顔を見た。



なんか………。



スッキリした顔してんじゃん。



昨日、成に話したからかな?


心の中にあった


モヤモヤが無くなった気がする。



自然と笑みがこぼれた。





< 60 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop