cold pupil
「成が居なくなったらまた野菜食べなくなる。」
「大丈夫ですよ。料理の作り方書いときましたから。」
「本当?」
「はい。」
成は立ち上がって、自分の部屋から紙の束を持ってきた。
「はい、どうぞ。」
「これ、レシピ?」
「はい。これ見て作って下さいね。」
紙の束には、成が今まで作ってくれた料理の作り方が沢山書いてあった。
「ありがと、助かる。」
「いいえ。華奈さん、後で出掛けましょ。」
「何処に?」
「ぶらぶら、適当に。」
「いいよ。」
「じゃ、早く食べて下さいね。」
成はそう言って立ち上がった。
食べるの、早。