cold pupil
「丁度良かったっすね。」
「うん。」
「定員さん、絶対俺らの事カップルだって勘違いしてましたよ。」
成が小さく笑いながら答えた。
「当たり前じゃん?普通に考えてカップルじゃ無い奴等がペアなんて買うわけ無いし。」
あたしも笑いながら答えた。
「あ、定員さん戻ってきた。」
成と同じ方向を見ると、定員さんが箱を片手に戻ってきていた。
「すみません、お待たせしました!こちらなんですけど。」
そう言って定員さんが見せてくれたネックレスは、
さっきの女版のやつより、リングが大きめになっているものだった。
「これ、可愛い。」
素直にそう思った。
「ペアでいかがですか?」
定員さんの言葉にあたしも成も、
笑顔で頷いた。