ｃｏｌｄ ｐｕｐｉｌ

「で、何で"黒風"の奴がこんな所にいんだよ？」



いきなり、聞いたね。



「ちょっと、色々あってさ。」



「ちょっと？にしては、そのおかげで総長はご乱心だけどな？」



ご乱心？


「何、流衣荒れてんの？」



「荒れてるって言うか、ＧＨＯＳＴの出入りが激しくなったな。」



「それだけ？」



「それだけ？って、お前あそこに出入りするって事の意味くらい分かんだろ？ま、敵が居るからこれ以上は言えねえけどな。」



「輝！」



相変わらず、口が悪い奴だな。



「成は敵じゃ無い。あたしの弟分だから。」



「"黒桜"の幹部が何言ってんだ？」



輝の顔が険しくなった。



「てめぇ、自分の立場分かって言ってんのか？」



「あたしは"黒桜"の幹部として、こいつとツルンでんじゃ無い。」



「お前がそうでも、周りにはそう納得しねえよ？お前は"華奈"って言う人間の前に"黒桜"の幹部なんだからよ。」



なんだよ。



「輝までそんな事言うのかよ。」



「あ゛ぁ？」



「輝は分かってくれると思ったのに。」



あたしは立ち上がった。