cold pupil
男の所に戻ると、あたしはすぐにバイクに入っていったタオルを取り出し、近くの水道で濡らした。
そのタオルで男の顔に付いている血を拭く。
傷口も拭いて、その後に絆創膏も貼った。
男は全然起きる気配が無ない感じ。
あたしは男をここに放置して置くわけにもいかず、起きるまで煙草を吸って待ってる事にした。
「…ん……?」
一時間くらいすると、男が目を覚ました。
「……いっ……てー。」
そう言いながら傷口を触る。
「起きた?」
あたしはそいつを見ながら言った。
男はあたしを見てビックリした。
「だ、誰!?」
「あんたの命の恩人?」
「命の恩人…?てか、ここ何処?何でこんな所居んだ?」
男は頭が混乱してるみたい。
「ここは、繁華街の近くの公園。んで、あんたは喧嘩してぶっ倒れたんだよ。」
「喧嘩…?……あぁ!!」
「思い出した?」
「うん!」
「そ。」
「今何時ですか?」
「1時。」
「1時!?」
男は急に慌て出した。