カクレンボ

不意に奈々は沢入から手を離した。



「鬼は、私です」



既にわかりきっていたことだが背中に悪寒が走る。非日常なこの状況に堪えきれなかった。しかし緊迫したこの雰囲気が現実を知らせる。



「隠れる時間は10分……。質問は、ありますか?」
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