カクレンボ


しばしの沈黙が流れた。問いたいことは全員一致であろう。



「……どうすれば、助かるんだ?」



全員の視線が藤村に集中した。奈々は血に染まった指先を唇に押し当て考えるそぶりを見せる。



「二時間生きていられたら、でどうですか?」
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