三度目の指づめ
でも…何時しか美沙子ゎ変わった。
高校生になり学校がバラバラになると、ぁんなにも四六時中一緒にいてまるで…マジックテープの様に一心同体だと思っていた三人がいとも簡単に空中分解した。
その頃から…美沙子ゎ骨と皮になる程痩せ痩け始めた。
聞けば、両親の離婚…父親の虐待…育児放棄…学校の孤立…
ありとあらゆる重圧・ストレスが華奢な肩にのしかかっていた。
必然的に美沙子だって…健康な訳がない。
難民みたく痩せた腕は皺が出来、過食から拒食に接触障害の吐き戻しの毎日で…髪は初老の様にパサパサだった。
精神不安定で不眠不休…ちょっとしたことで喚き散らす。あたしが駆け付けた時には、ガレージからでも美沙子の発狂が聞こえる程だった。
割れた爪で掻きむしり引き千切る。
そんな美沙子の面倒が何時しかあたしまで落胆させて行ったんだ。