三度目の指づめ

用事を付けては会うのを拒んだ。
無理矢理泊まり来ても先に寝た。
電話すらまともに対応しなかった。
始めの内は美沙子もあたしを求めて泣き叫んだ。家の前でずっと待ち伏せしていたことだってあるし、バイト先まで押し掛けて来た。


でも…あたしゎ断固として接し無かった。
きっとあたしも、狂っていたんだ。
今だから分かる。
今だから…






しばらくして…美沙子からのひっきりなしの電話が止まった。

メールも途絶えた。


影一つ見当たら無かった。




そして、二ヶ月後…

鈴からの電話を受けたんだ。
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