三度目の指づめ
『後悔』とは、このことを言うのだと生まれて初めて知った。
美沙子はあたしがあやめた。
あたしの両手で…
あたし自信で…
美沙子は人身事故だと言う。
朝のラッシュ時に紛れる様にホームに立った少女は一本の木が倒れる様にゆっくり倒れた。そぅ、目撃者は顔中に美沙子の飛び散った肉を浴びた姿で答えたと言う。
美沙子はその日…大学の入学式だった。
昨日買ったばかりの服に身を包み、まだ皺も寄らない教科書を持ち、飛んだ。
一瞬の出来事だった。
一瞬の内に美沙子ゎ挽き肉になったんだ。
地獄図の様なホームが生中継される頃…あたしゎ、バイトでレジを打っていた。
たった今、己の過ちで…一つの命が消えた時、あたしゎ低脳な間抜けずらで営業smileを振り撒いていたんだ。
そぅ、思えば思う程…あたしの罪は重罪かつ原罪だ。
一生、十字架を背負い生きて行かなくてはいけない。