三度目の指づめ
「あっ、はい。…すみません。」
まるで…鬼教師に怒られた様に縮こまった。
赤面した顔面から…顎にかけて痛みと熱が行き交う。
もの凄く長く感じるレジ打ち…
橋って逃げてしまいたい。
「ヨーグルト…新しいのお持ちしま…」
気付いた様に…店員がレジを離れる瞬間。
「いゃ、もぅいいです!!!」
叫んでいた。
そんなのどうでもぃい。一分一秒としてこの場にいたくない。存在を消してしまいたい気持ちで一杯だった。
「ありがとうございました…」
耳を僅かに霞めた店員の決まり文句…
今のあたしにとっては救いの様な一言…
やっと開放された。