三度目の指づめ


「何故、謝る?!…これ、忘れ物だろう?!」


手渡された、ビニールの隙間から除き混む。
そこには…新しいヨーグルトが一つ、こちらを見つめていた。

「!!これって…」


そぅ、あたしはそこまで言って…全て繋がった。

霧乃MASTERはわざわざ…新しくあたしが妥協して無差別に選んだヨーグルトを購入してくれていた。
余りの恥ずかしさに…交換さぇ諦めたあたしの変わりに…


パッと、仰ぐ。
一瞬太陽に乱反射した霧乃MASTERの顔が…照れていた。
気がした。


「…わざわざこの為に…?!」


声のトーンがおかしくなる。
有難い気持ちと、申し訳ない気持ちが複雑に交差する。
何て…失礼な事をしたんだ。
無視をし逃走する何て…
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