三度目の指づめ
なぜ、こんな可愛らしい絆創膏を持参しているのか…
また、なぜ蛍光ピンクなのか…
突っ込む点は多すぎて手に終えなかった。questionが浮遊した。
それは、陽炎の様に…虚しく消えた。
「あっ、ありがとうございます…何から何まで…」
火山噴火寸前の様に…燃える頬…
秒読みで…失神してしまぃそうだ。
触れられた顎が微かに汗をかいていた。
“平常心…平常心”
自分に言い聞かせる。
しかし…乱れた心拍数は表情までこわばらせた。引き吊る。
礼は言ったものの…落ち着かなかった。
誰かに目撃されていないか罪悪感に駆られた。