三度目の指づめ
「嗚呼…別に。」
少しばつが悪そうに…距離を開けた霧乃MASTER…
目を細め…微笑していた。
185cmもの長身が…こんなにも短に感じた。
「何で…こんな良くしてくれるんですか?」
あたしの短足な足並みに合わせ、気付けば荷物さぇ持ってくれていた霧乃MASTERに本音が出た。
霧乃MASTERにとって、あたしはあかの他人だ。
ただ、准の後に着いてきた、金魚のフンの様な存在のあたしだ…
毛嫌されても仕方ない存在…
こんなにも…親切に接してくる霧乃MASTERを怖がる従業員達の心理が理解できなかった。
やはり…裏がぁるのか?!
あたしの悪い癖だ。
人を信用出来ない。