三度目の指づめ


「あたし…死ぬんですか。」





浅はかな知識だけの未知なる性病の代表者でぁるHIVは、行き着く先が死で、止められない。
治る薬さえない。

もし、治る薬が出来たとしたらノーベル賞ものだと、テレビで言ってた気がする。



決して…引きたく無かったジョーカーだった。



「違うのよ!!違う!!HIV感染者はまだ、HIVの保菌者でぁって発病するまでは無症状期間なのよ。今まで通りに生活していいの。昨日と同じ様に、お風呂も洗濯も食器の共有も握手してもぃいしキスも大丈夫なのよ。今では…発病を遅らせる薬だってあるんだし、それに…発病しなぃケースだってある!!!!3年から10年後に発病した時に、エイズ感染者になるんだから…それに、まだはっきりした事は言えない。」




まるで、自殺未遂の子を懸命に説得するみたぃに慌てていた。ほとんど呼吸なしで、一気に吐き出す。
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