アイコトバ
「これが真実なんだ。」
「あ…りがと」
結愛の目はどこか悲しく、遠くを見つめていた。
「いきなりこんな話きかされて疲れただろっ?今日はゆっくり休め」
「アヤト、もう少し優しくしなよ」
「俺はいつだって優しいんだっ」
「結愛ちゃん、結愛ちゃんの部屋には僕が案内するよっ♪」
「…ん」
「じゃあ今日はゆっくり休んでね?」
「…コクン」
「おやすみ」
そういって三人は部屋から出ていった。
いきなり知らされた真実。
わたしは人間?吸血鬼?
どちらでもない…なりそこない?
そんなことを考えていると、眠れなかった。心のどこかで生きていると信じて願わなかった。けど、両親はすでにこの世にいない。
*