一年契約の家来
「そうだった晃、今度から家ではこの服を着ていろ。」


「…着物」

晃に渡したのは空色の着物。


「私の家では基本着物だからな。屋敷にあるものから見つけておいた。まだ誰も着ていない新品だ。」


そういうと私は晃を着付け室に放り込んだ。

「ちょ、ちょっとまっ」


晃の言葉を全く気にしなかった。中に入れば中のものがかってにどうにかするだろう。



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