一年契約の家来
それからあまり時間もかからずに晃は出てきた。


「早業だっただろう」

私が訊くと


「本当に凄かった…。あの人達、何者なんですか」

晃は驚いているようで私に訊いてきた。


「あれはお母様の家来だからな。よくはわからない。」

私の生まれたころにはもう居た。


「僕は、ああいう業は一切できないんですが…」

「安心しろ、お前にああいう業ができるとは元々期待していない」

私が言うと晃は少し落ち込んでいた。
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