まい ひーろー 【短】





……え!?

なっなな、なんで!!?

なんで先輩がいるの!?


目の前の窓からひょっこり顔をだすのはどこからどう見ても矢竹先輩本人。


だってさっきまであっちで水飲んで…!!!


酸素を求める魚の様に口をぱくぱくさせながらさっきまで先輩がいた方向を指差す。


すると先輩はあたしが言いたいことを汲み取ってくれたのか


『…あぁ、あんまり視線感じるもんだから…来ちゃった。』


なんて、悪戯に笑われ、あたしの体温はさらに上昇。



つまり、つまり…、はじめからばれてた、ってこと…?


弾き出された残念な結論に、思わず目眩がした。


…あぁ、穴があったら入りたい。


相崎美都、産まれてはじめて本気でそう思いました…。





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