まい ひーろー 【短】
｛相崎さーん？なんか、三年の先輩が呼んでるよー？｝
そう同じクラスの子に声をかけられたのはお昼休み。
…３年？
誰だろ。
そう思いながらも先輩だったら…
なんて期待する自分がいる。
少しドキドキしながら騒がしい教室をでると、そこに居たのは…
……誰ですか？
そこに居たのは知らない先輩。
｛あ、美都ちゃんだよね？｝
話したことなんてないはずなのに、あたしの名前を呼ぶ先輩。
その人は人の良さそうな笑顔で笑う。
『…？はい、そうですけど…？』
｛ちょっと…来てくれないかなっ…？｝
突然の誘いに、あたしは再びその先輩の顔を見つめた。
………どうしよう。
でも、悪い人じゃなさそうだし…。
『…はい、いいですよ。』
とりあえず、ついていってみることにした。
