まい ひーろー 【短】




どれくらいそうしてたのだろう。



先輩はゆっくり唇を離すと、その唇でやさしくあたしの涙を拭う。



『…ごめんな。美都。』




申し訳なさげなその声にふるふると首を横に振る。



謝らないでよ。

あたしは、しあわせだから。








『好きだよ、美都。』






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