プリンス君家の7日間
それでも、優しくて温かい感触が嫌でもあたしの感覚に甘く染み渡る。
「……クスクス(笑)」
「な、何よ〜…」
少しお腹を抱えて笑われ、赤面した顔で圭人を睨んだ。
「そんな可愛い顔して睨んでも怖くないから。」
「……っ!!」
何か言い返そうとすると、圭人は意地悪な笑顔から優しい笑顔になった。
「さぁ、お姫様。
プリンスと一緒に帰ろうか。」
と差し出されたのは、大きな圭人の手。
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