プリンス君家の7日間


それでも、優しくて温かい感触が嫌でもあたしの感覚に甘く染み渡る。



「……クスクス(笑)」


「な、何よ〜…」





少しお腹を抱えて笑われ、赤面した顔で圭人を睨んだ。




「そんな可愛い顔して睨んでも怖くないから。」


「……っ!!」






何か言い返そうとすると、圭人は意地悪な笑顔から優しい笑顔になった。




「さぁ、お姫様。
プリンスと一緒に帰ろうか。」




と差し出されたのは、大きな圭人の手。








< 104 / 123 >

この作品をシェア

pagetop