プリンス君家の7日間



「朝飯、とってきてやるよ。」




そう言って、部屋から出ていく圭人。



何も言えないあたしは、ただその姿を呆然と見ることしか出来なかった。




…あたし、何も出来てない。



圭人ん家の飼い猫になったけど、あたし、役に立ててないじゃん。





人間であろうと、猫になった今の自分であろうと、無力であるに変わりなく……。



そんな自分が一番腹立たしかった。








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