プリンス君家の7日間

To:涼




―……午後8時



あれから俺は、ひっそり佇む神社の傍らに居た。


明日香は俺を忘れていた。
人間だった頃の俺を。




「なんで……。」





まさか、ホントに猫になるなんて思ってなくて。

願った翌日の朝に、意気なり黒い毛並みの猫になっていた。






『猫になって、明日香の側に居たい。』









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