プリンス君家の7日間
八章 大切なのは…
―……朝。
あたしは目が覚めたら、人間に戻っていた。
カラフルに彩られた、いつものあたしの部屋。
「…戻った……。」
ゆっくり、鏡を見てみた。
親譲りの高い鼻。
ちょっと細めの二重目。
ウェーブのかかった茶色い長髪。
…いつものあたしだった。
そっか、あたしが神様に頼んだから…。
戻った……!!
「…良かったぁ〜」
あたしはその場にヘナヘナと座り込んだ。