あの暑い 夏の記憶
10.お誕生日会
8月2日。
バタタッ…ボタタタッ…。
ビニールハウスを踊りながら打ち付ける雨音。
雨が降り止まぬ、ハウスの中で。
「…で?何でここにいるんだ…オレは…」
「トマトの観察…?」
久しぶりの雨に、渇いた土が潤いに満ちる。
あまりにも強い雨だから、畑の見回りを命じられた。
「ここは大丈夫だねー?」
「はいはい…」
畑の溝に雨水が溜まり、天から落ちてくる滴を跳ね返す。
わたしも日夏も、カッパと長靴を履いて、作物の間を練り歩く。
遠くに見える黄色と青の人影は、旭と準くん。
今日も2人は仲良く行動。
「…準にぃは別に旭のこと何とも思ってね~よ。ガキなんか相手にすっかよ!?」
そんな2人の姿を捉えた日夏は、そう言い捨てる。
「…そんなのわかんないじゃん!!」
「んじゃ~っ!賭けるか!?」
わたしに顔を合わせると。ニヤッと、目元を釣り上げる。
バタタッ…ボタタタッ…。
ビニールハウスを踊りながら打ち付ける雨音。
雨が降り止まぬ、ハウスの中で。
「…で?何でここにいるんだ…オレは…」
「トマトの観察…?」
久しぶりの雨に、渇いた土が潤いに満ちる。
あまりにも強い雨だから、畑の見回りを命じられた。
「ここは大丈夫だねー?」
「はいはい…」
畑の溝に雨水が溜まり、天から落ちてくる滴を跳ね返す。
わたしも日夏も、カッパと長靴を履いて、作物の間を練り歩く。
遠くに見える黄色と青の人影は、旭と準くん。
今日も2人は仲良く行動。
「…準にぃは別に旭のこと何とも思ってね~よ。ガキなんか相手にすっかよ!?」
そんな2人の姿を捉えた日夏は、そう言い捨てる。
「…そんなのわかんないじゃん!!」
「んじゃ~っ!賭けるか!?」
わたしに顔を合わせると。ニヤッと、目元を釣り上げる。