あの暑い 夏の記憶
「…だからあたしたちにあんまり小屋に来ないでって言ったの!?じゃあ…、全部演技だったの?日夏も!?お母さんも…、おばさんも、おにぃも!?みんな!?」
旭が声を張り上げて、みんなの顔を睨みつけた。
みんなは、ごめんなさい。と、気まずそうに笑った。
わたしは恐る恐る顔を上げて。
「…じゃあ。…出て行かなくても、…いいの?」
弱々しく問い掛けた。
「もちろんよー!!」
「お前がいなくなったらつまんね~じゃん!!」
「ごめんなー、心音」
耕にぃがわたしの頭を優しく撫でる。
「…信じられないっ!みんなひどいよーっ!」
「ほんとだよっ!!ほんと…。おねぇいなくなるかと思ったっ!!」
わたしも旭も目に浮かべた粒を擦り、みんなを睨んでいたやった。