あの暑い 夏の記憶
耕にぃが葵ねぇに連れ添い、病院に向かった。
慌てる旭ママと耕にぃママに。
『っ…とりあえず!!病院に行ってからなっ!』
言葉を荒げる耕にぃはこんなに葵ねぇが苦しそうなのに、ちょっぴり照れている感じだった。
そのすぐ後に、本当に警察がやってきて事情聴取。
「じゃあ、調書作成の時にまたご連絡します」
警察の割と呆気ない簡単な事情聴取が終わり、直さんを引き連れ帰って行く。
耕にぃママは1回ちょっと帰るから!!
と、慌てて家に戻って行った。
「あの男も連れて行ってもらったし…ふぅー。やっと落ち着いたわねー」
なんて呑気に言う旭ママは、時計を気にして行ったり来たり。
全然、落ち着いてない。
準くんにお茶を入れてもらい、落ち着かせようとする旭ママ。
「…何かの病気なんかな?」
「何だろうね…」
「みんな慌ててるよね?」
状況のわからないわたしたちは、遅い昼食を摂ることにした。