あの暑い 夏の記憶
立ち上がって耕にぃの側に寄り、シャツの裾を握り締める。
「…嘘だよ!嘘でしょ!?日夏が転校なんてしないよ!!…いなくならないよっ」
「心音…。本当だよ」
「だって…!」
その先は言葉にはならなくて。
約束したもん。
またみんなで花火見に行こうって。
またみんなで冬に来ようって。
葵ねぇが唐揚げ作れる様になったら絶対作ってもらうんだって。
約束したよね?
嘘だよね?
いつでもみんなと一緒だって…。
言ったもんっ!